カメラの定番アクセサリーの一つに挙げられる「レンズフード」。
特に何も考えず「ついているもんだ」という認識しかない方も多いかもしれませんが、果たしてレンズフードとは何のために存在しており、本当に必要なのか？という点について今回は解説していきたいと思います。
レンズフードとは？
レンズフードとは、カメラレンズの先端に取り付けられるアクセサリーで、主に光の不要な反射を防ぐ役割を果たします。
また、レンズを物理的に保護する役割も持ちます。形状は円筒形や角形、花形などがあり、レンズの直径や焦点距離に合わせて最適なサイズのものが用意されています。
光線の入り方や撮影シーンによって選ぶべき形状が変わるため、使用する場面に応じた選択が求められます。
レンズフードをつけるとどういう効果がある？
レンズフードを使用することでまず期待できるのは、光によるフレアやゴーストの発生を抑える効果です。これにより、写真の画質が向上し、よりクリアで鮮明な映像が得られます。
また、物理的にレンズの先端をカバーすることにより、傷や汚れからレンズを守る役割も果たします。さらに、強風下での撮影時には、レンズフードが小さなゴミや埃からのガードにもなります。
レンズフードは本当に必要なのか？
レンズフードの必要性は撮影スタイルや環境に依存します。例えば、強い日差しの中での撮影や逆光など、特定の環境ではその効果が発揮され、クリアな写真を撮るのに役立ちます。
また、レンズの保護についても、予期しない衝撃や汚れからレンズを守ってくれるという点で価値があります。一方で、持ち運びやセッティングの手間があるため、使用環境に応じて判断することが重要です。
そして、レンズフードはカメラの外観上にも少なからず影響を与えます。外観の美しさを引き上げるような高品質なレンズフードはカメラを持つ喜びを引き上げてくれるでしょう。
レンズフード不要派の意見
レンズフード不要派の意見としては、主にその取り扱いの煩わしさが挙げられます。
例えば、常に持ち歩く必要があり、時には取り付けに手間取ることもあるため、撮影のスピード感が求められる場面では不便に感じるかもしれません。また、フードの形状によっては収納時にかさばることや、特殊なアングルでの撮影時にフードが写り込んでしまうというリスクもあります。これらの理由から不要と考える人も少なくありません。
レンズフードをつけるデメリット
レンズフードのデメリットとしてまず考えられるのは、カメラの全体サイズが大きくなることです。これにより、持ち運びが不便になるだけでなく、バッグに収納する際のスペース問題も生じます。
また、特定のアングルで撮影する際にフードが画面に映り込んでしまう場合があるため、フードの取り外しが必要なシーンもあります。
さらに、価格の面でも、その高性能なものほどコストがかかる点は考慮すべきです。
取り外しのめんどくささを解消するアイテムも
取り外しがめんどくさいというレンズフードのデメリットを解消するアイテムも存在します。
PolarProの「MagFlipフード」は、マグネット式のフードをフリップダウンさせることで脱着をすることなく一瞬でフードを付けたり外したりすることができるというアイデア製品。
完全に外れないため紛失の心配もなく、レンズフィルターの付け替えも簡単にできるというメリットがあります。
現在は「Leica Q3」と「FUJIFILM X100VI」用のフードが展開されています。
製品詳細：https://www.uavoom.com/blogs/news/leica-q3-fujifilm-x100vi-acc
結論：結局レンズフードはつけるべきか
レンズフードは、光学的な効果やレンズの保護という観点から見ると、非常に有用なツールです。
ただし、その使用は撮影の状況や個々の撮影スタイルによって変わるため、必ずしも全ての場面で必要というわけではありません。
頻繁に外での撮影を行う方や、光学的品質を追求したい方にはお勧めですが、手軽さやスピードを重視するシーンでは臨機応変な対応が求められます。
最終的な決定は「どのように撮影を行いたいか」という撮影者のニーズによると言えるでしょう。
